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「綾子、私、気味が悪いわ。
だって、直美の死に方って、
普通じゃないから……。
私、今まで一度だって
幽霊とか呪いとかを
信じたことなんてなかったけど、
直美の死が、
そういうことと無関係なんて、
思えないよ。
綾子、私、怖いわ。
だって私たち、
あの小野田真理子に、
ヒドイことを散々
してきたでしょ。
あの女の存在価値を
全否定するくらいに、
徹底的にいじめたでしょ」
私は怯える薫の声を聞いて、
呼吸が苦しくなってきた。
私は小野田真理子を
家畜のように扱って、
蔑んで、笑っていた。
もしもあのイジメの仕返しが、
悪霊となった小野田真理子から
されるとしたら、
私はいったい、
どんな目にあわされるのだろう?
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