プロローグ

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――ここは… 電車の到着を知らせるベルが鳴り我に返る。沢山の人がホームに列をなす。腕時計は午前7時30分。 ――ここは駅のホームだ。 いつも、あなたの姿を… 目で追っていた駅のホーム。 あたしはいつも、あなたの姿だけを探していた。 紺色のブレザー。 紺色のネクタイ。 きちんと着こなした清潔感溢れる制服。高身長のあなたは、すぐに見つけることが出来た。 でも本当のあなたは…
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