夢電車(雛へ)

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あの頃のことは… 事故の後遺症のせいか、断片的にしか覚えていない。 記憶の片隅にあるのは、神無月君の笑顔だけ。 17歳のあたし。 あの時、何が起こり、何を感じ、何を思っていたのか、はっきり覚えてないの。 ただひとつだけ覚えていることは… この日記帳に… 毎日感じたこと、想っていたことを、綴っていた気がする。 何を書いていたのか… 自分でもよくわからないけど、当時のあたしは神無月君に読んで欲しくて、書いていたんだよね。
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