エピローグ

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事故のあと、俺はもう1度雛と付き合い始めた。 雛は昏睡状態が長く続いたせいか、俺達が付き合っていた頃の記憶は曖昧で、ほとんど覚えてはいなかった。 俺もあの夢が、何だったのかいまだにわからない。 雛の無くした記憶。 欠落した記憶の欠片は、俺が拾い集める。 大好きな雛に。 大好きな気持ちを。 沢山、伝えたい。 まだ学生の俺達。 これが愛だなんて呼ぶには、幼過ぎるのかも知れないな。
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