2話 揺るぎ続ける日常

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緊急事態発生 今現在破壊兵器が神代家に侵攻中 危険度レベル 5 「まずい、この気配は...!!」 この気配、間違えなくあの人だ。 人間に成りすましたあの破壊兵器だ...!! だが家の玄関は扉の性質は特殊な超合金からできたもの。核爆弾すら耐えるのだ。 さらに厳重なパスワード、ガルシアが着てから8桁にしたのだ。 ピーンポーン 呼び出しが鳴った。 俺は玄関で待ち構える。 「どうせ無理だよ...!!」 「居るんでしょ?開けなさい!」 誰が開けるかよ すると、物凄い勢いで扉が吹っ飛んだ。 「ええええ!」 扉が俺の元に来たため俺は必死で避けた。 扉は見るも無惨な形に変形していた。 恐らく破壊兵器の蹴りで壊されたのだろう。 「終!!」 「は、はいお母様!!」 さっきから言っていた破壊兵器とは俺の母親のことだ。 「あんたね、たまには家に戻って来いって行ったでしょ!?」 まだ破壊叫は出してない。 「母さんこそ、今何時だと思ってるの!?」 「今?朝の5時半だよね?」 朝の5時半にいきなり来て扉壊すやつがあるか? 「とにかく、ちょっと上がらしてもらうわよ」 「お、おい!?」 母さんは遠慮なく上がった。 「あ、そうだお風呂入っていい?残業上がりでそのまま来たから昨日から入ってないの」 「.....勝手にしろ」 いきなり家に来て自由すぎるだろ。 「ねえ、なんか着替えとかない?」 「はあ!?お前いい加減にしろよ!?」 「あ?」 「取って来させていただきます...」 超威圧怖い... まあなんで俺がこんな朝早くに起きてるかと言うと、たまたま喉乾いてお茶飲みにリビングに行ったら、外から凄いオーラを感じたため、今に繋がる。 「しかし着替えか...」 まあ愛依の部屋から適当に服取って行くか 俺は愛依の部屋に無断で入った。 今日は休日のため、皆が朝8時とかに起きるために、愛依もまだ寝ている。 「あいつこんなパジャマ着てるのか?」 それはとても女の子らしい、世間で言う可愛い系のパジャマを着ていた。 しかもこいつ、いつもはメイクをしているが、すっぴんの方が綺麗に思える。 まあ横寝をしていて、横顔しか見えないが。 さてと、着替えを探そっと。
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