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俺は愛依の部屋の収納棚から服をさがした。
「へえー、あいつでもワンピースとか持ってる物なんだな」
中身を見るとあんな性格だけど意外と女の子らしい所があるものだと思った。
と言うか下着はどうしよう...
まあサイズとかもあるし、俺の社会人生とかもあるから持って行くのは遠慮しよう。
「ご主人?」
「ギク...!!」
どうやらお目覚めのようだ。
「ほわー」
でも呑気にあくびをかく。
「おはようございます、と言うかどうして私の部屋に?」
「い、いや、ちょっとした事情で...」
今母さんは風呂に入ってるから言ったところで誤解されるだろう。
「あ...」
愛依は俺が持っている自分の服を見て、反応する。
「もうご主人たら、とるなら取れば良いのに♪」
「なんか勘違いしてませんか!?」
完全に俺の趣味を間違って捉えてるよねこの人!?
「違う、これは母さんが風呂に入ってるからその着替えだ!」
「ちょ、ちょっとご主人!それはやり過ぎかと....」
「だから違うといってるだろ!!」
こいつわざとなのか?
「やっぱり、お前はお前だな、せっかく寝てる所、少し綺麗だなって思ったのに...」
「え?」
急に赤くなる愛依
終は知らないが、愛依はこういう言葉には弱く、連続で言われると意識が保てなくなるのだ。
「き、綺麗って、そんな...大人をからかわないでくださいよ!」
愛依はこれまでに無いほど女の子らしい反応をした。
「だってお前、ノーメイクの方が綺麗だよ?」
「....!!」
さらに赤くなる愛依はゆでダコ状態だった。
「そ、そんな、見られて恥ずかしいです...!!」
え?女の子ってノーメイク見られると恥ずかしいの?
終は自分の言葉の重さを知らなかった。
「おっと、俺そろそろ行くから...」
「あ、私も着替えたら行きますので」
そう言って、終は部屋から出ていった。
「耐えた...」
ご主人の連続言葉攻めをなんとか耐えた...
「ん?」
終が取っていった服が置いてある収納棚にあるメイド服を見つけた。
「今日はこれを着ますか♪」
そう言って、愛依は着替えを始めた。
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