2話 揺るぎ続ける日常

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「さあいよいよ始まりました!」 いつの間にかガルシアと佐由美も加わっていた。 「この四人で料理対決をしてもらいます!審査員は勿論ご主人!」 先程から司会をしてるのは愛依だ。 晃之介は心の中で「面倒くさそうだな」と思うのだった。 「制限時間は30分、食材は机の上に置いてる食材のみです」 机の上には基本的食材と、明らかにいらない、洗剤、ドクターフィッシュ、絵の具、エタノールなど、俺が口に含んだら確実に体に有害がある食材が何故かある。 「それでは、スタートです!!」 広いキッチンの為に、四人が一度に料理しても十分にスペースはある。 まずは愛依が野菜を切り始めている。 しかし母さんは中華鍋に小麦粉を入れて焼くというさっそく意味不明な行動をとった。 「何してる?」 恐る恐る聞いた。 「いや私も分からない....!!」 「何で自分から意味不明な行動を取ってツボってるの!?」 おさらいをしよう、俺の母親は会社の社長からのストレスからか中華鍋に小麦粉を投入して自分だけが笑うという、精神科連行レベルの行動をいきなりとった。 「よし、後は白米を混ぜたら完成だな」 「どこがどう完成したんだ!?まだムニエルでもした準備の段階だぞ!?」 こいつやる気ねえだろ!? 「いやーでもね、私しばらく料理作ってないから!」 「大脳半分失ったのか!?」 ここ数年でこんなに酷い物を作るなんて脳を損傷してるに違いない。 「大体なんだよこの料理!?何で主食原料を中華鍋でドッキングしてるの!?」 「いやだって、現在の世界情勢はEUとASEAN諸国の対立化が深刻化されていて、これは小麦粉を表すEUと米を表すASEAN諸国は、この中華鍋(せかい)の中では慣れ親しみも出来て同じ中華鍋(せかい)に住めるということをこの料理に再現...」 「誰が日常系で世界情勢などという中二臭しかしない話をしろといった...!?」 ついでに対立化などはしていない、二年前にASEAN諸国が食べた梅干しの種、バナナの皮、ミカンの皮、鰻 をEUに送りつけると言う最早東南アジアのトップに立つものまでが子供と言うか最早誰もしないことをしたことから問題になったのだ。 まずゴミ、ゴミ、ゴミ、五味という75%が国の排泄物という物を送ったのに、ここでゴミと五味をかけるという本当に意味が分からない行動を取っていた。
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