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しかしそんな母親と負けを取らずこの人も劣っていた。
「面倒だからうまい棒鍋に入れとこ...」
「待たんかい!」
どうやらうまい棒の使い方を根本的に間違っている者がいた。
ガルシアだ。
「お前うまい棒を何だと思ってるのだ!?」
「え?これ料理の素でしょ?」
何故そんな便利グッズが駄菓子屋で10円で売ってるのだ!?
「コーンポタージュでいいよね?」
「だから鍋に入れようとするな!」
まず俺は駄菓子が嫌いだ。
「じゃあこれ切ってあのリングのお菓子にする?」
「もうそれは料理ではなくほとんどうまい棒だろうが!?」
そして製作会社に謝れ。
「じゃあ完成したコーンポタージュとミネストローネ食べやすいように混ぜとくね」
「要らねえ世話だよ!!と言うかうまい棒とかすな!」
ガルシアはうまい棒コーンポタージュ味とうまい棒ミネストローネ味を同時に鍋に入れた。
「これで良いよね?」
「いや何も良くねえよ!これ食べる俺と製作会社の損失しかないよ!?」
色も何か変な色になってしまっている。
「えーと、うんまいうまいコーンミネスポタージュトローネうまい棒ローネジュトン神代クソ野郎サボタージュの完成...」
「すごいネーミングセンスだな!?」
と言うかまずうまい棒って言ってるし、二つの料理名ドッキングしてよく分からないことになってる。
結局俺がクソ野郎だと外人さんにとらわれてサボタージュして収まったらしい。
「でも色はどうにかしてよな?」
色はとても食欲をそそる色ではなかった。
「良し、絵の具を入れよう」
「どこに根拠を持って外れ食材に手を染めたんだ!?」
絵の具って、本当にだめだから、食べてはいけないってしっかり取り扱い説明書に書いてるやつだから!!
「やめろお前!毒を持ってるようにしか見えないぞ!?」
「仕方がないでしょ!?うまい棒の製作会社がこんな色になるのを予測してないのが悪いのでしょ!?」
何処のどいつに異なる味のうまい棒を鍋に入れると予測できるのだ!?
しかも自分の価値基準を会社のせいにしたよ。
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