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そう、ここに入れるのはたった一週間、文部省の権力を使ってもこれが精一杯なのだ。
さらに突然のことのため、18歳の俺は普通三年生に入るはずだが、佐由美と同じ一年生として入学が認められたのだ。
「まあとにかく、君の学生服姿をもう一度見れて嬉しいよ」
彌生先生は俺の肩に手を置いた。
「それでは私に着いてきてくれ、クラスに案内するから」
「はい」
俺と彌生先生は職員室から退散した。
「今日から訳あって一週間、このクラスの一員になる...」
「神代終で...」
しかし俺のクラスには佐由美と瑠璃子がいた。
これは策略か?
確かに学校に連れていくには佐由美達と違うクラスだったら意味がないしな。
「それではあそこの空いてる席に」
「はい」
俺は空いている席に座る。
「よろしく!」
「あ、よろしく」
テンションの差が激しかった。
「私委員長なんだ、分からないことがあればなんでも言ってね!」
「...どうも」
ああ!?委員長さんはそんなになんでも知ってるのですか!?
委員長さんはそんなに上の位に立つものですか!?
終はイライラしていた。
「百合...友美...?」
何処かで聞いたことある名前だな...
「ど、どうしたの?」
そう言えばそろばん大会かで優勝していたやつにそんな名前居た気が...
結構著名な人は知ってる方だ。
「まあいい」
「はい?」
友美は理解していない。
しかし今はホームルーム中だと言うのに友美の言葉は止まらない。
「ねえ、どうして一週間しかいないの?」
「それは国家機密だ」
「はあ?」
これも理解していない。
「じゃあなんでこの学校に?」
「一人の馬鹿の特権でな」
「はあ?」
馬鹿と言うのは佐由美の事だ。
あいつが料理対決に勝って、その特権で俺は学校に行くことになったのだ。
「ごめんよく分からない...」
まあこれが本音だろう。
と言うか学校ってのは分からないことを学ぶ場所であって、高校レベルなんて相手にならない俺なんかが行っても仕方がないだろう。
しかも俺以外の奴全員年下だし。
そんな事を思っている間に、ホームルームは終わった。
「面倒だな...」
これが一週間続くと思うと気が重たくなる。
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