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一時間目は数学
「はいこの問題分かる人ー?」
だが誰も分からない。
「なら神代、答えはなんだ?」
これは俺が中学生だった時、誰も分からない時に俺を当てると言う先生のお馴染みの行為だった。
「sin50°=cos40°」
「正解」
俺は先生に指名されてから約0.48秒で答える。
「か、神代君...」
明らかに引いている友美。
まあ三角比は確かに公式は複雑だが、俺にとっては足し算みたいな物だ。
「じゃあ次いでにこの3問も答えろ」
「120°,150°,75°です」
今度は0.28秒で返答した。
「正解」
「すごい...」
「なんだよあれ...」
「さっきより早く答えている...」
するとクラスはざわめいた。
「か、神代君...?」
「早速やらかしてくれるねー」
「やはりワールドマスターの称号はだてではないですね」
友美、佐由美、瑠璃子の順に反応する。
簡単すぎた
やはりこの程度の学問を学ぶべきではなかったのだ。
一時間目は俺がすべて答えた。
二時間目は国語
「神代、将来のある子供の事を四字熟語でなんという?」
「麟子鳳皺、ですかね」
「正解だ」
国語は苦手だが、最低限の事はできるほうだ。
ついでに得意教科は数学理論、数学的解析学、物理的宇宙論、遺伝子科学だ。
三時間目、生物
「神代、二つの異なる遺伝子が一つの個体にあることをなんという?」
「キメラ」
「正解」
四時間目、体育
「こら神代!さっさと走れ!」
「む、無理...!!」
「「そこは駄目なんだ...」」
「「マスター、カッコ悪いです...!!」」
「「途中までかっこよく見えたのは幻想だったのか...」」
女子達に散々に思われた終だった。
昼休み──
「そう言えば佐由美はー?」
「少し用を済ませて来るって」
瑠璃子と深都が中庭のベンチで弁当を持ちながら、会話をしていた。
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