2話 揺るぎ続ける日常

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二日目 ホームルーム 「今日の一時間目は、作業が遅れているクラス対抗ボードの製作をしてもらう」 「ボード?」 そんなの前からしてたんだ... 「皆絵の具を用意しておけ」 まあ俺は文部省の監視役として来てることになってるから、一時間目はサボらしてもらうか。 ホームルームの終わりの合図がなると同時に、俺は屋上に向かった。が 「どこ行くの神代君?」 「え?」 止めたのは友美だ。 「いやだって、俺は参加する必要が無いと思うから...」 「どうして?クラスメイトでしょ?」 面倒な委員長だな。 だからリア充は嫌なんだ。 俺はそんな委員長の言葉を無視して足を進めた。 「ちょっとどこ行くの!?」 「勘違いするな、勝手にクラスメイトにカウントするなよ」 俺は一度振り向いて、そう言った。 「か、神代君...」 「委員長、気にしなくていいですよ」 話をかけたのは佐由美だ。 「あの人、いつもああいう感じなんで」 しかしこの言葉に友美は疑問に思った。 「いつもって、佐由美さんは一体どういう関係で?」 「え!?いやその...」 まずいな、どう説明するべきか... 「い、従兄弟だよ...」 私は事実を述べた。 「じゃ、じゃあまさか!?彼が佐由美さんに勉強を!?」 明らかに興奮している。 「は、はい」 「え、でもそれなら普通私達より年上だよね?」 何処かの大人かと思っていた友美は、思いっきり青年の終を見て状態が分からなかった。 「そ、そこらへんはややこしくなるから勘弁して!!」 早く準備をしていといけないから割愛した。 「とにかく、終さんには関わらない方がいいよ?」 「でも...」 友美的には不本意だ。 「早く準備しよ?」 「...分かった」 私達は準備に取り組んだ。
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