2話 揺るぎ続ける日常

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五日目 放課後 「完成した...」 皆の協力でなんと二日で完成した。 「やりましたね!」 「おう!」 男子達も喜んだ。 そして皆一度床に座った。 「疲れた...」 なんとか先生の要望は達成できた、これで良かったのだろう。 「お疲れです、終さん」 「...ども」 ペットボトルに入ったお茶を渡してきたので、一口口に入れた。 「でも明日は学校を休ましてもらうよ、ちょっと用事があるからな」 「構いませんよ♪」 なんでこんなテンション高いのだろう? 「ありがとうございます、終さんがいてくれたからこのピンチも乗り越えれました」 「俺はあの先生の要望を叶えただけだ、それと、礼を言うならあの先生にいいな」 先生がミスらなかったら、こんなこと出来なかっただろうしな。 「でも、楽しそうでしたよ皆?」 普通に絵の具で作るより、よっぽど皆楽しそうだった。 「それは俺の計算外だ、俺が考慮に入れてたのは時間と優勝だけだからな」 最後から最後まで終さんは否定した。 「俺はもう帰るぞ、後はお前達で頑張れ」 「はい!」 そして終は教室から退散した。 全く、不器用な人だな... 表面では片言を並べてるけど、結局は皆のことを考える優しい人なのだ。 私は教室から出ていく終さんをずっと見ていた。 「ありがとう、終さん...」 「あれえ、もしかして佐由美も...」 「違います!」 すると友美は終を追った。 「待って」 「...なんだよ?」 「一つだけ聞かせて、貴方は何者?」 終は首を傾げた。 「別に、俺が何者でもお前には関係ないと思うが?」 「だって、一週間だけこの名門私立校に入学できるわけがないし」 鋭いな、確かにそうだな、アニメや漫画みたいにそんな都合の良いことが出来るとは限らない。 「触れない方がいいよ、国民がなんでも知っていいわけでは無いしね」 「どういうこと?」 いきなり国民とか言われても分からないか。 「悪い冗談ってことだ」 俺は廊下を歩くことを再開した。 「結局誰なの?」 「「神代終って」」 after second→
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