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「実はガルシアさんが家から出た後、ご主人にガルシアさんを追えと言われました」
「私を?」
「はい、ガルシアさん、貴方を家から追い出すことを言ったのもすべてガルシアさんの覚悟を試すためです、ブレイブブレインから完全に手を離してこの家に住む覚悟を確かめることを」
そうだったのか、なのに私はただ気に食わない気持ちだけで終に手をだした。
「...終、ごめんね」
「謝る真似なんかするな」
終はただガルシアにそう言った。
「真似なんかではないよ、ついあの時は感情が先に出てしまって...」
「人間は感情で動くものだ、もう気にすることはない」
その言葉は優しさなのか理論馬鹿なのかが分からなかった。
「俺もこのまま誤解されたくなかったからな、一応言っておこうと呼んだだけだ」
でも結局今回の件は私が導いた結末、私が悪いことは変わらなかった。
「お前の逮捕は取り消しになった、無理矢理やらされたことを説明してな」
「なんでそんなに私をかばうの!?」
初めて家にいれてもらった時だってそうだった。
「かばってるわけではない、俺は自分が生き延びるために生かしてるだけだ」
「な...!!」
少し言葉に期待していた私が馬鹿に思えた。
「ガルシア、お前はちょっと席を外してくれ、ここからは国家機密だ」
なんだ?今のは国家機密出はなかったのか?
「分かったよ、私は部屋にもどるとするよ」
私はリビングから席を外した。
「さて、本題と行きますか」
ジェームスは話を切り替えた。
「この2尺棍棒、特殊性能なのはいいが、問題は謎の液だ」
実は俺は、あの時ただボスの周りを走った訳ではない、
2尺棍棒を地面に引きずり走ってたのだ。
あの液体を棍棒に着けて
「愛依、あの液体の正体は掴めたか?」
「はい、あれは神水です」
「神水、ですか...」
ジェームスはうなだれた。
神水とは、化学兵器の一種である。
とても酸度が高くて、そのpHは-14と王水の10倍の酸度があると言われている。
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