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「...口はやめておきましたから」
これをやってる瑠璃子も恥ずかしがっている。
「なんで俺なんかに...?」
「き、聞かないでください!」
「彌生先生か?」
「それもあります」
やっぱりな、あの先生は昔から余計なお世話が過ぎていた。
「でも、私の意思もあります...」
「.....」
流石にその言葉は察しがついたため、俺は瑠璃子の為に黙った。
「じゃ、じゃあ俺は帰るから...」
「はい...」
俺は空気が気まずくなったので、学校から退散することにした。
「瑠璃子」
「はい?」
俺は一度止まって振り向き、こう言った。
「暇だったら、また会いに来ていいぞ」
「分かりました!」
瑠璃子は最後に笑った。
そして俺は校門を抜けて、一週間の学校生活が終わったのであった。
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