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私とミルが最初に出会ったのは、五年前のことである。
当日私は貴族だった。
しかし女の子らしいことは何も出来なくて、貴族の落ちこぼれだった。
唯一できたことは数字当て、
でもそんなことは親からは認められなかった。
しかし
親は優しかった。
何を言われようがそれは表面の事であり、裏ではとても優しい親だった。
だが、そんな日々は意図も簡単に打ち砕かれた。
「ママ、パパ...!!」
目の前で殺された。
悲しかった、憎かった。
その後、私は誘拐された。
「いや...!!」
「大人しくしろ!!」
男達が怖かった。
私は手足を拘束されて、口も塞がれた。
「「怖いよ...!!」」
私は一体何処に連れていかれるのか?そんな気持ちで一杯だった。
「今日からお前はブレイブブレインの一員だ」
着いた場所の建物に入れさせられ、いきなりそう言われた。
「どういうことだ?」
「口を慎め!」
「きゃあ!!」
刃物で二の腕を軽く切られた。
「痛い...!!」
「やめろトトカルチョ」
「はい、すいません...」
トトカルチョ?それが名前なの?
「ルーブル・ガルネシア、お前をこれからパスワード解析担当に任命する」
「な、なんだよそれ...!!」
ブレイブブレイン?パスワード解析担当?意味が分からない。
「コードネーム「ガルシア」よろしくな」
私は従うしかなかった、殺された親を見ると...
「もう嫌だよ...」
投げ出したい、人生丸ごと...
一度やり直せない事だろうか...?
「そんなところで何してるの?」
「うわあ!!」
急に話しかけたのは白髪の女の子だった。
「な、何よ...」
「別に、一人では寂しいかなって思ったから」
すると私の横に座った。
「別に...」
しかし私は涙を浮かべていた。
「分かるよ、その気持ち」
「え?」
「私も、無理矢理ここに連れてこられたんだ」
私と同じだった。
「でも、きっと上手くいく、私達は生きて開放される、だから、一緒に歩こうよ!」
「...うん!」
そして私達は各々、幹部に成り上がった。
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