罠。

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「! 言われてみれば確かに…」 「こら、血ィ見な収まらへんで」 「お気持ちは分かりますが…」 「笹井。 …後頼むわ」 「!」 嵐山はそう言うや否や教卓を出て立ち上がり、速足で法廷へと向かおうとする。 その時であった。 不意に自習室の扉が開き、一人の海軍大尉が嵐山の行くてを塞ぐが如く仁王立ちしている。 そして大尉が口を開いた。 「待て小林君。 いや、小林嵐山2号生徒。 君の力で殴られたりしたら、連中は髪の毛一本残らず消し飛んでしまうぞ?」
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