9人が本棚に入れています
本棚に追加
「質問宜しいでっか?
作戦って一体何したら宜しいんでっしゃろ?
髪の毛一本残らず消し飛んでまうて…
ワイは主力艦の艦砲でっか…」
苦笑しながら嵐山。
傍らで笑いを堪えている笹井を睨みはしたものの、お陰で嵐山は八割程己を取り戻す事に成功している。
それを知ってか知らずか、松本大尉は嵐山の質問に答え始めた。
「俺の先輩に服部安針(はっとり=あんじん)さんとおっしゃる方がおられてね。
手荒く君の事を買っているんだよ」
「服部安針さんでっか?
…私はその方を知らんのでっけど…」
「今はそれでいい。
正確には、服部さんたちが手荒く君を買っているとだけ言っておくよ」
「は、はぁ…」
何だか狐につままれたような気がする嵐山だが、松本大尉はお構いなしに話を続ける。
「それよりも作戦だ。
小林生徒、笹井生徒に命令。
これより敵地に進攻し、現地指揮官松上左京警部に接触。
その後どうするかは君達ならすぐに分かる。
貴様らの健闘を期待する。
復唱」
最初のコメントを投稿しよう!