罠。

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「質問宜しいでっか? 作戦って一体何したら宜しいんでっしゃろ? 髪の毛一本残らず消し飛んでまうて… ワイは主力艦の艦砲でっか…」 苦笑しながら嵐山。 傍らで笑いを堪えている笹井を睨みはしたものの、お陰で嵐山は八割程己を取り戻す事に成功している。 それを知ってか知らずか、松本大尉は嵐山の質問に答え始めた。 「俺の先輩に服部安針(はっとり=あんじん)さんとおっしゃる方がおられてね。 手荒く君の事を買っているんだよ」 「服部安針さんでっか? …私はその方を知らんのでっけど…」 「今はそれでいい。 正確には、服部さんたちが手荒く君を買っているとだけ言っておくよ」 「は、はぁ…」 何だか狐につままれたような気がする嵐山だが、松本大尉はお構いなしに話を続ける。 「それよりも作戦だ。 小林生徒、笹井生徒に命令。 これより敵地に進攻し、現地指揮官松上左京警部に接触。 その後どうするかは君達ならすぐに分かる。 貴様らの健闘を期待する。 復唱」
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