罠。

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「!」 「!」 「!」 「!」 「!」 「!」 陸攻とみさきのやり取りを聞くや、一斉に狼狽する六人。 ここぞとばかりに陸攻は言葉を続ける。 「松上警部。 俺がそこのふらーの腕を捩り上げたのは事実です。 しかし、袋だたきになど…」 「黙れ妾の子の分際で!」 そう叫ぶと同時に、今度は睨んだだけではなく殴りつけようとまでする啓吾。 その標的はむろん陸攻に他ならない。 しかしそれは、一本の豪腕によって容易く押し止められた。 やがて豪腕の主が口を開く。 「オドレこそ乱暴はやめんかいダボ。 ほな何か自分? 妾の子の証言には価値がないってんか?」 「当たり前だ! 俺とそこの屑とは、言葉一つ取ってもその価値には雲泥の差がある!」 「…ほうなんでっか松上さん?」 今すぐ参謀本部付参謀ならぬぶぶづけ参謀を、十割パンチで殴り倒したい気持ちを懸命に抑えながら嵐山。 やがて松上警部が心外そうに口を開く。
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