9人が本棚に入れています
本棚に追加
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
陸攻とみさきのやり取りを聞くや、一斉に狼狽する六人。
ここぞとばかりに陸攻は言葉を続ける。
「松上警部。
俺がそこのふらーの腕を捩り上げたのは事実です。
しかし、袋だたきになど…」
「黙れ妾の子の分際で!」
そう叫ぶと同時に、今度は睨んだだけではなく殴りつけようとまでする啓吾。
その標的はむろん陸攻に他ならない。
しかしそれは、一本の豪腕によって容易く押し止められた。
やがて豪腕の主が口を開く。
「オドレこそ乱暴はやめんかいダボ。
ほな何か自分?
妾の子の証言には価値がないってんか?」
「当たり前だ!
俺とそこの屑とは、言葉一つ取ってもその価値には雲泥の差がある!」
「…ほうなんでっか松上さん?」
今すぐ参謀本部付参謀ならぬぶぶづけ参謀を、十割パンチで殴り倒したい気持ちを懸命に抑えながら嵐山。
やがて松上警部が心外そうに口を開く。
最初のコメントを投稿しよう!