蝉の声

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 でも、何かスッキリしないな…。まるでアギルみたいな発言だ。  …。  そっと横を見ると彼女は鼻歌を歌っていた。  マイペースって云うより幼いのかな?  失礼だけどそんな感じ。 ジジジ 「わっ」  吃驚したぁ。  鳴き声と共に蝉が飛んで来た。しかも、俺の頭を掠めて。 「あはは。ゼルくん吃驚しすぎだよ~」  蝉のせいで彼女に笑われてしまった。  くそぉ、蝉のやつ、今度見かけたら文句の一つくらい言ってやる!  って、どの蝉か見分けつかないけど…まぁ、そんな気分だ。 「そんなに吃驚してないよ。今の吃驚は人並みだって」
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