73人が本棚に入れています
本棚に追加
固まった。完全に固まりました。
石です。今、私は彫刻と化しました。
メデューサにでも睨まれたんでしょうか。
「……にやにや」
雫が何やらニヤついてきますが、対応できません。
ハッと気づいた時には、私は彼(優馬くんが可名と呼んでたから可名って名前っぽい)と親しげにしていた優馬くんの手を掴み、廊下へと駆け出していました。
「うぇっ、あっちょお──!?」
優馬くんの叫びなんて聞こえません。
ダッシュしたので、廊下に辿り着いた時には少し呼吸が乱れ、少し整えていると、優馬くんが頬をかきながら一言。
最初のコメントを投稿しよう!