ありきたりに恋する今日この頃

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「秋ー!どこだぁー!?」 「お兄ちゃんっ!?」 なんでここに? 「おっ、いたか!……ん、なんだお前。うちの妹に何か用むぐぐ」 お兄ちゃんの口を慌てて塞ぐ。だって明らかに敵対モードだもん。 「お兄さん?迎えに来てくれたんだね~。お邪魔みたいだし、帰るね~」 「いやっ、あの──!」 せめて名前だけでも……言いかけた言葉は走って行く彼の背中に消えて行った。 「むぐ……ぷはぁっ。居なくなったか。いやー、秋の手はちっちゃくて可愛いな。思わず匂いを……」 「お兄ちゃんの……」 「ん?」 「お兄ちゃんのばかー!」 「どぅふっ……!ちっちゃい手に似合わない攻撃……かくっ」
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