73人が本棚に入れています
本棚に追加
「秋ー!どこだぁー!?」
「お兄ちゃんっ!?」
なんでここに?
「おっ、いたか!……ん、なんだお前。うちの妹に何か用むぐぐ」
お兄ちゃんの口を慌てて塞ぐ。だって明らかに敵対モードだもん。
「お兄さん?迎えに来てくれたんだね~。お邪魔みたいだし、帰るね~」
「いやっ、あの──!」
せめて名前だけでも……言いかけた言葉は走って行く彼の背中に消えて行った。
「むぐ……ぷはぁっ。居なくなったか。いやー、秋の手はちっちゃくて可愛いな。思わず匂いを……」
「お兄ちゃんの……」
「ん?」
「お兄ちゃんのばかー!」
「どぅふっ……!ちっちゃい手に似合わない攻撃……かくっ」
最初のコメントを投稿しよう!