4人が本棚に入れています
本棚に追加
カツカツと甲高いヒールの音と共に一人の女性が部屋に入ってきた。
綺麗に結い上げられた髪、整ったスーツ姿、デューク騎士学校の副校長にして天性の弓の使い手、ミクル・ファイスである。
「皆さん今日はこのクラスに新たな仲間が加わります。どうか共に成長していってください。さぁ入ってください。」
現れた銀髪の少年は俯きながら部屋へと入ってきた。そしてミクルの横に立ち正面を向く。
「ユート・エスペラント君です。彼は事情があり昔の記憶がありません。ですが皆さん普通に接してあげてくださいね。ユート君一言どうぞ。」
「よろしくお願いします。」
珍しい碧色の瞳を持つ彼はその一言だけ言うと再び俯いた。
「ユート君の席は一番右後ろのルナさんの横です。では皆さん今日も一日しっかり頑張ってください。」
最初のコメントを投稿しよう!