第1章

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「なぁ、オバちゃん。 俺、すげぇ腹減ってんだよね。 だからさ。 ベーコンエッグパンと、焼きそばパンと……あと……」 快晴の昼休み。 いつもと変わりない購買の並び。 ただ少し違っていたのは、その日はパンの割引デーで、売り切れが続出だったということ。 「はぁーーーっ!? マジでぇ!? どっちもねぇの!? 俺、昼飯どーすりゃいんだよ!?」 うるさい声がこだまして、私は寝不足の頭を抱え込んだ。
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