第1章

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「あーくそ、腹減った、腹減った、腹減ったーーー!!」 プッチーーーーン!! 今のは私の堪忍袋の緒が切れた音。 もう本当、いい加減にして欲しい! 「これ、良かったら食べてください! お代はいりませんので!!」 「へ!? はっ!? え!?」 驚くその人に、手に持っていたパン2個を押し付けたその時に、ようやくその顔をハッキリと見た。 ーーうわっ!! 自分から近付いておいて、一気に数歩後退りした。 だって、この人、バリバリのーー 不良!
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