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黙ってしまった私の頭にふわっと何かが触れる。
不思議に思って右手をやれば、それは暁月の手だった。
「なら、今度作って下さい。一緒に食べましょう」
そのままぽんぽんとリズム良く軽く叩かれた。
人に触れられるのはあまり好きではないけど、
暁月に触れられるのは何故か嫌じゃなかった。
「美味しくないかも」
子供っぽいと思いながらも憎まれ口を聞く。
だけど暁月は
「美味しくなかったら教えてあげますから大丈夫です」
と笑うだけだった。
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