これから、

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しばらくして着いたのは、チェーン店のカフェだった。 ここで相手と待ち合わせているらしい。 カランカランッ 入店を知らせるベルが鳴る。 叔母さんに続いて私も店内に入った。 「あ、あの人よ」 目的の相手を見つけたのか、叔母さんが私の手を軽く引いて進んで行く。 窓際の席に座っていたのは、まだ若い男の人だった。 こちらに気づくと立ち上がって軽く頭を下げる。 立ち上がるとよく分かった長身。 上げられた顔にはにっこりと笑みが浮かべられていた。 「初めまして、こちらが天草小春。私が叔母の堤美香と申します」 今度は叔母さんがそう言って頭を下げる。私も慌ててペコっと頭を下げた。 「初めまして、この度大事な姪っ子さんを預からせていただく、工藤と申します。わざわざ起こし頂いですみません」 私が迎えに行けたらよかったのですが生憎車を車検に出してまして…… そう言って苦笑する彼。 そんな中、私は何故か綺麗な声だなんてどうでもいいことを考えていた。
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