これから、

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それから彼と美香叔母さんは30分ほど話していた。 叔母さんは私の親が亡くなったことは話していたが、それ以上の詳しいことは黙っていてくれたようで、それに関して彼が深く問うことも無かった。 結局私はその間話したのは一言二言で、叔母さんと別れる時が来た。 「叔母さん、次はどこの国へ?」 「明後日から、サバンナよ」 パチリとウインクをして いっぱい写真送るから覚悟しなさい、と叔母さんは言った。 「楽しみにしてます」 私が言えばそっと頭を撫でられる。 叔母さんの家を離れるのはなんとも無かったが、やっぱり本人と別れるのは少しさみしい感じがした。 良かった、まださみしいって感情がある。 変な所に安心して居る自分に自嘲して、叔母さんに別れを告げる。 「じゃあね、小春。元気でやるのよ!電話でも手紙でも、何でも頂戴ね」 「はい。本当にありがとうございました」 内心、手紙はどこに送ればいいんだろう……と思いつつ、名残惜しそうに店を出て行く叔母さんを見送った。 「……さて。ではこちらも行きましょうか?」 後ろから聞こえた声にびくりと肩を震わせて振り返る。 「小春さん」 当然だけどそこには彼ーー…… 工藤さんが、居た。
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