MISSION 2-(2)

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後藤類は、フッと皮肉めいて笑いながら、 ゆっくりとした動作で 以前のように私との距離を空けて ベンチの反対側の端に腰をかけた。 私たちの間の距離は人二人分は空いていて、 特に緊張はしない。 ただ、こう人気のない場所に二人でいるなんて、 秘密の恋人同士の密会みたい・・。 「理不尽だって、自分でわかってるんだね。 態度大きすぎだし、非常識だしね」 少しトゲのある言い方だけど、 私は、怒ってない。 静かなこの空間じゃ、大きな声を出す必要もない。 「・・・ひでぇ・・」 つぶやくように言う。 後藤類も腹を立てるつもりはないようだ。
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