MISSION 2-(2)

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「ちょ・・ちょっと待て」 後藤類が、ガサッと音をたてて、 立ち上がる気配がした。 振り向くことなく去ろうとしてた私は 突然右手首を引っ張られ、 バランスを崩しそうになりながら 立ち止まった。 テジャブ? じゃない・・。 そういえば、 この間もこんな感じだった。 そうだった。 情けないところを見られて、 一刻も早くこの場を去りたいって思っていたのに・・。 「・・・あの日。 なんで、こうやって、 私を引き止めたの・・?」 私は掴まれた手を振り払うことなく、 顔だけ横に向けた。 「あの日・・? あぁ・・。こないだの・・・」 うーん・・。 と少し考えるそぶりを見せたあと、 「あ。そーだ。おにぎりがウマそうだったから」 これまたキッパリ言い切った。
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