MISSION 2-(2)

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ベンチの端と端だけど、 この空間を同じ時に共有できたというだけで、 特別な時間になりそうで、 ちょっと怖い・・・。 「あの日、泣いてたわけは・・?」 やっと口を開いたと思ったら、 一番聞かれたくないのこと。 「それ聞いちゃうわけね・・」 「気になるって言ったろ?」 「そっか・・」 気になってしょうがなかったのは、 私が泣いてた理由か。 たしかに横で泣かれたら、 全く知らない他人でも、気になるわよね・・。 私自身のことが気になってるわけ、ないよね・・。 ちょっとホッとしてるのと同時に、 ちょっと残念に思っている自分がいることに驚いた。 10歳以上の年上の私を、学生が相手にするわけない。 そんなことわかりきってるのに。
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