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「あ。俺、それ食えねー」
「は?」
メニューを見ながら、「これは?」と聞くたびに、
言われる。
食べ物の好き嫌い多すぎじゃない?
ルイくんがどこでもいいって言ったから、
私たちは、駅から歩いて数分の和風の創作居酒屋に入った。
女の子に割と人気で、
カウンターもあるし、
小さい個室も充実。
私たちは、4人用の小さな個室に通された。
向かい合って座ってることに
かなり違和感を感じる。
あのベンチでは長いこと隣り合っていたけど、
顔を見ることにも、見られることにも慣れてない・・。
改めて私の顔を見たら、
やっぱりやめとこうって思われるかもしれない。
まぁ。それならそれで、いいのだけれど・・。
別に嫌われても痛くも痒くもない相手なら、
私も特に気を使う必要もない。
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