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じんましんがまた出てもいけないだろうし、
卵はさすがに、避けるとしても・・。
「じゃ、一番鶏の唐揚げとー。海鮮生春巻きと・・」
「海鮮ってエビ入ってねーよな?」
「アレルギー?」
「違うけど・・。あの食感が・・」
「じゃあ、食べれるってことよね?」
ジロリともう一度睨む。
「まぁ。鼻つまんで食えば・・」
横でルイがブツブツ言うのを無視して、
食べたいものを数品注文した。
大した会話もしないうちに、
お通しと、飲み物が運ばれてきて、
私たちはグラスを合わせた。
目が合うと、また勝ち誇ったような顔。
照れたような顔と、この生意気そうな顔。
ギャップがなかなか可愛い・・。
「ほんっと好き嫌い多いのね・・
そんなんじゃ社会人やってけないよ」
「・・・・悪かったな」
気にしてることだったのか、思った以上に堪えてる表情。
「今M2(修士課程2年)でしょ?就職決まった?進学?
卒業したらどうするの?」
「まだ決まってねーけど・・。
いーよ。真面目な話は。
それより莉子さんの話。聞きたい」
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