MISSION 2-(3)

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手のひらに鈍い痛みと、パチンという乾いた音。 気づいたら享の頬に、私の平手が飛んでた。 「いってっ」 享の片手は自分の頬を押さえ、 もう片手が私の手首を掴んだけれど、 その手を思いっきり振り払った。 「謝らないわよ。 もうプライベートで二度と話しかけないで」 頭に完全に血が上ってる。 一発叩いただけじゃ収まらない・・。 人に手をあげたことなんてなかったのに・・。 呆然と言い返すこともできない享を置いて、 足早に事務棟の外に出た。 2番目の女として関係を続ける? 何様だと思ってるのよ。
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