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「寂しくないわけじゃないよ。不安だらけ。
これから先どうしたって年をとっていくのに、
一生孤独かもしれないって思ったらやっぱり怖いよ・・」
だから、今、私はこんなことをしてる・・。
一人になるのが、不安だから。
莉子にさえ、私の弱い部分はほんの少ししか見せていない・・。
気心知れた、中嶋くんだからかな。
弱い自分をさらけ出しても、大丈夫な気がした。
もうすでに、
角を曲がれば私のマンション。
二人で歩くと、いつもの道もなんだかあっという間だった。
「今から飲み直そっか?」
唐突に中嶋くんは言った。
「え?今から?」
「この先にさ。ちょっと気になる、大人のバーあるんだよな。
一杯だけ付き合ってよ」
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