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…――
(いや、二人だけじゃなくても同じだな)
場所は大広間。
朝食時…。
早速俺は溜息を零した。
(忘れてたわけじゃねえんだけど……な…)
目の前にはニコニコと心底楽しげな顔で、
俺と榊さんを交互に見つめる神条さんがいた。
俺は隣に座る榊さんに声を顰めた。
「ちょっとあの人、どうにかならないんですかっ?凄く居たたまれないんですけど……」
「そのうち飽きるだろ。帰るまでの辛抱だ」
「…はぁ……」
帰るまでの辛抱。
確かにそうだが……。
この先、
神条さんのように知ってもらわなければならない人間がいると思うと、
不安に思わずにはいられなかった。
【7恋】おわり。
2014.10.18
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