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「実は、とあるバーで、酔っ払った俺が森園さんに絡んで、口喧嘩になったんです」
「ヘ?」「は?」「え?」
私と課長と小野寺が、それぞれ間抜けな声を出す。
「アハハ!係長なら有り得るー!」
堀ちゃんだけが手をたたいてウケている。
失礼な!
「岸谷さんが、ですか?」
「そうですよ。ねぇ、森園係長」
「はあ、そうですね…」
確かに先に絡んできたのは岸谷だ。
「俺が酔いに任せて、隣に座っていた森園係長につい声をかけたんです。
だって、気になりません?夜、女一人でバーにやってきて、パンケーキを大口開けて食らっているんですよ」
「ちょ!!」
言うか!?それを!!
「ブッ!」
「係長、見事なおひとり様っぷり~!アハハハハ!」
「ああ…」
吹き出す小野寺。
更に大ウケする堀ちゃん。
課長に至っては、不憫な子をみるような目つき。
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