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3日後、前田が品管へと異動になった。
結局、前田は課長以外の総務課のメンバーとは最後まで口をきくことはなく、私に対しては徹底的な完全無視。
上司にここまでの態度を取れる、あのクソ女の度胸に逆に感心したくらいだ。
「ホッとしましたねぇ」
「本当に…」
堀ちゃんが前田が今までいた席を見ながら、ポロリとこぼした本音に賛同する。
肩の荷が下りたとは、まさにこのこと。
今まで新人教育した中で、あんなに手を焼いたのは初めてで、相当なストレスとなっていたことは否めない。
でも、今日から、そのストレスともおさらばだ!
清々しい気持ちで、30周年の仕事に取り掛かろうとしたが
「あれ?」
いつもの場所に目的の物が見当たらない。
キョロキョロとデスク周りを探す。
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