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「…そうだな、性格はなかなか変えることはできないだろうけど、状況は変えることが出来るんじゃねーの?」
「状況?」
首を傾げると、男はじわりと私に近づいてきた。
「だから、お姉さん、ここにいるんだろ?」
「え?」
男の瞳の奥が鈍く光り、一気に妖艶なオーラを放つ。
な、何で、急に変わったの!?
そして、私が抱えていたクッションを取り上げて、ポンと放り投げた。
「え?え?何?」
唐突に変わってしまった態度に戸惑う。
近づいてくる男に気圧され後ずさるが、すぐに背中にソファーの手摺が当たり、動けなくなる。
「やろうよ」
「--ッ!!」
ストレートだな!オイ!!
ボッと火が付いた様に顔が熱くなった。
恥ずかしくて、手の甲で顔を隠す。
「やっぱり、お姉さん、可愛いよ…」
色っぽい笑みを見せると、男は両腕で私の顔を挟んで囲ってしまう。
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