one night Ⅱ #2

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すると、男が私の首筋をそっと撫で、私の身体がビクンと怯えたように反応する。 「なるほど。俺のツボかも」 「え?」 小声でボソリ。 よく聞き取れなくてキョトンとした表情で見上げたら、男がニヤリと意地悪そうな顔をしている。 そして、 「いっ!」 グッと私の両手を上から強く押さえつけた。 「手が…」 「お前をめちゃくちゃに壊したい」 「ーッんん!」 手の痛さを訴えようとした矢先、さっきとは全く違った激しいキスが被さってきた。 突然スイッチが入った男に、身体も心もついていけず、余裕がない。 息継ぎもままならないキスから逃れようと頭を振るが、男が両手で顔を抑え逃げられない。 その大きな手を離そうとするが、全く適わない。 熱い。 苦しい。 だけど………気持ちいい。 溶けるような感覚に、次第に力が抜けてゆく。 ・
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