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鬼ごっこのその後、遊び疲れた子供達とクゥは木陰で休んでいた。
「結局誰も捕まえられなかったな~クゥ」ケラケラ
うるせー...こんな短足で追い付けるかっつーの!
クゥの体長は初めと変わりなく50cm前後で、子供達と比べてもかなり背丈に差があった。
「しょーがないよ、クゥってチビだから」
チビ共にチビと言われてしょげるクゥ。
でも、実際チビなんだよなぁ....
「...だいじょうぶ」
落ち込むクゥにアルファが頭に翼を乗せてよしよしと撫でる。
「クゥはドラゴンだから....わたしたちよりも..おっきくなるよ...」
アルファの優しい言葉に胸がポカポカとなるのを感じるクゥ。
「だから...おっきくなったら....わたしを乗せてね...」
アルファ...お前ほんと良い子だな!!!もう好きなだけのせちゃるわ!!!
ただし...
「あ、おれも乗るー!」 「おれもおれも!」
ただしテメーらはダメだ!!!!!
とばかりに、プイッとそっぽを向くクゥ。
「「ええーなんでだよ!!!」」
そんな感じで騒がしくも穏やかな午後を過ごしていたのだが....
事件は起きた。
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