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夢...見てるのかな?
目の前の光景が信じられず、若干現実逃避する祐。
しかし意識ははっきりしていて...信じたくないが、確信していた。
夢じゃない...ここは、おれん家じゃない..
いまだに困惑しつつも、首を動かして辺りを見回してみる。
目に入るのは見たこともない巨大な木だけ。
下を見てみると、なんとおれの寝ていた所は地面だった。
やけに固いと思ったら...
そんなことを考えていたら、次に目に入ったものを見てギョッとした。
目に入った自分の手は...
鋭い爪のはえた指が3本、全体的に青みがかった鱗のようなものに包まれ...まるで怪物の手のような状態になっていた。
愕然とした祐は自分の体に目を向けると、手だけじゃなく体全体青い鱗のようなものに包まれていた。
顔...顔を見ないと....
運良く、祐の側に水溜まりがあったため、すぐさま首を動かして覗き込む。
水面に映った自分の顔は...とかげをごつくしたような...まるで...
竜のような顔であった。
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