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え。」
目を開けると目の前で弦はブチっと切れていた。
「危ないよ…お兄さん。」
自分の背を預けついた壁の上には前髪で目もとを隠した少年とも少女とも取れる姿の子どもが立っていた。
「あ。」
無言で手に持ったリボンを伸ばす。
そのリボンはフラグメントに巻き付き、手でリボンを引くとその部分からスッパリと切れた。
「……援護して。」
義春は傘をさす。翠は壁の上から降り、義春の傘で回避できる場所に入ると再びリボンを伸ばしフラグメントに巻き付けた。
次々に切れていく弦のようなもの。
その破片に、翠が当たらないように傘を盾にする。
「…終わり。」
キッ
とリボンを引くとフラグメントは真ん中から裂け欠片を落として消えた。
「……。」
「翠。助か…」
「この前の傘のお礼。」
翠は義春に目を合わさず歩き出す。
先程までの雨はやみ、路地裏から見える灰色の空にはうっすらと虹がかかっていた。
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えー、いつもながら本当に申し訳ないねwww翠ちゃんのリボンの使い方間違ってる気しかしない。リボンってあれだよね??新体操のあれだよね??(ぇ??
僕のイメージはそうなんだけど違ったら本当にごめんwww
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