12人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺の記憶…返してもらうよ。」
ダンッと踏み込み傘を力のままに降る。傘がフラグメントに当たると奇声を発し消えた。
フラグメントが消えるとそこにはキラキラと光る宝石が落ちていた。
不思議とこれは自分のものだと分かる。
手を伸ばし欠片を拾うといきなり欠片は強く光り消えてなくなった。
その途端回想シーンのようにあの時の事が頭をよぎった。
ドンッ
鈍い痛みが身体をはしる。その途端見えたのは変な方向に曲がる身体と見えるはずのない方向の景色。そしてブチっと切れたように暗転する世界。
「えっ……;;」
ただこれだけ。この一部だけだというのに背中には嫌な汗が流れる。
今のは何だ…。
傘を握り締め呟く。
今日も天気は晴れ。
最初のコメントを投稿しよう!