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その日は特に変わらない平凡な一日だった。
「ただいま人身事故にて電車が遅れています。」
部活が終わって駅のホームに立つとそんな放送が流れた。たまたま部活をちょっと離れたプールで行っていた為、いつもと違う駅から電車に乗る。
近くのおばさんたちがなにやらごちゃごちゃと話しているのが聞こえる。
「なんか高校生らしいわよ。」
気にせずイヤホンをし、音楽をかけた。
あの日から。写真のあいつはいつもどおりおもしろくもなさそうな目でこっちを見ている。
彼の居なくなった世界は特になにも変わらない。
ただ俺に親友が居なくなった。
それだけの話だった。
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義春視点違うver.
さっきので「義春!!」と呼んでいたモブの話。
多分義春の記憶にはもう一人関与する予定。
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