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「詩、今日は先輩と帰っちゃダメだよ。
二人きりもダメ」
「だからなんで?」
「ゴムってその…………」
視線が泳ぎまくる美佳。
しばらくさまよったあとにようやく私に着地し、深呼吸をする。
「えっち、するときのヤツ……でしょ?」
極限まで声を潜めた美佳が言った言葉は最大級の衝撃を私にもたらして。
次の授業の始まりを知らせるチャイムの音が私の頭の中でぐわんぐわんと反響した。
当然次の授業に身が入るわけもなくて。
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