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「グラム、僕の後ろに隠れて」 夢の中のグラムとは大違い。 現実の彼は、体が大きいだけの木偶の坊だ。 「……」 自分を狙う敵が目の前に居るのに、何もしようとしない。 自分の価値すら知らないんじゃないだろうか。 「へへ、マジであったぜ」 「すげぇな。こいつを売れば一生遊んで暮らせるぞ」 盗賊が四人。 ブリキ兵士を前にして、間抜けな脳味噌は既に皮算用してしまっているようで。
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