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俺は日本の大企業の社長、瀬川昇太(せかわしょうた)。
うちの親父が突然、俺が30になったとき誕生日パーティーを開いた。
そこで言われたのが…
「我が息子、昇太を2代目の社長とすることをこの場を借りてご報告させていただきます。」
この一言で会場は騒然し、俺は危うく殴りそうになった。
その息子にでさえ、聞かされていなかったのだから。
しかし、俺は跡を継ぐために大学で経済学を勉強した。
だからプラマイゼロだった。
それにしても…
「日本へ帰るのかー。ダリィ。」
俺は飛行機の椅子にもたれ掛かった。
「社長、しっかりしてください。いつどこで見られるかわかりません。」
隣に座っている坂田に注意された。
俺は仕方なく姿勢を正しい前のイスのポケットに入っていた新聞を取り出した。
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