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「なに言ってるの?私は2人の子供じゃないんでしょ?」
「確かにあなたは私たちの子じゃないわ。でもね、大事なのは血が繋がっているかとかそういうことじゃない。どれだけ長い時間、一緒にいたかっていうことよ。」
母親は私を優しく抱きしめた。
「未来、お前を騙していたのは本当に申し訳ないと思っている。でも、俺たちは愛情を注いで育てた。それは、自信を持って言える。」
…どうしてこの人たちは私をこんなに心配するのだろう。
そんなの分からなかった。
でも、正面から伝わる温もりは確かに昔から変わっていない。
それほど私を大事にしてくれたんだ…。
「……ごめんね、冷たい態度で。大事に育ててくれたこと忘れてた。
私、外国に行っても頑張る。いつか2人にスイーツを食べさせるから。
愛してくれてありがとう。
お父さん、お母さん。」
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