雪の日の別れ

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息を吐くたびに白いモヤが出る。さっきから心臓がバクバクしている。 待ち合わせ場所は昇太と歩いた並木道。がらの悪い人たちに絡まれたとき助けてくれたな…。 そう思っていると昇太が前から来た。ちょっとしか日が空いてないのになんだか懐かしい。 「…昇太」 「悪いな呼び出して。」 私は首を振り、次の言葉を探した。 そうだ、外国に行くこと伝えなきゃ…。 「実はさ…俺、外国に行くことにしたんだ。」 「………え?」 昇太も外国に…? 「今回のことがあって、親離れ出来てないってことに気づいたんだ。俺はあの会社の社長だ。だから、色んなことを学んでくる。」 嘘…信じられない。昇太も外国に行くなんて。 やっぱり考えてること同じなのかな。私たち、双子なんだね。
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