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キィィーン…
空を見ると、飛行機が出発していた。後ろには飛行機雲。
カラカラ、とキャリーバックを鳴らし空港内に入った。
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チェックインを済ませ、外を見渡せる窓の近くのイスに座った。
『カンボジア行きの航空チケットをお持ちのお客様は3番ゲートまでお越しください…』
…もしかして昇太はこの便に乗ってるのかななんてことを考える。
あんなに涙を流したのだから涙は枯れ果てた。
でも…一粒だけ。
その一粒は私の目から出て、静かに、静かに、頬に伝っていった。
─完結─
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